通し読み終わりました。
ネタバレを多分に含む感想なので続きの方に。
邪魅が!邪魅がどんな風に織り込まれてくるかを期待していたのに!
見た目も属性も格好良いのでわくわくしてたら文の中に散らされるだけの始末……。
次作の鵺(字が出ない)もこんな扱いだったら嫌だなぁ。
最初に参考文献の欄を見て、今回は石井部隊か!!大好きなんだこういうの!と楽しみにしていたらあんまり突っ込まれなかったし…(時代的には完全にブラックボックスだったろうから仕方ないんだけど。もっと十二研の話が聞きたかった。どんなえげつない事やらかしてたんだ十二研)コレが青酸化合物じゃなくて細菌兵器だったら込み入った事件にならなかったのかな。余談なんですが平塚と茅ヶ崎に架かる橋の近くで掘り出されたのってこーゆー関係のものじゃなかったっけ…何年か前に…
象徴としての黒い雫は魅入られるものがあってとってもよかった。
特に冒頭の方は益田益田してて(中盤は青木青木もしてて)至福でした。ええとても。ムチ。
(益田くらいの弱オーラといると関口先生も喋れるみたいで新鮮な先生…。)
幹麿パパの描写もあったし!ハデ顔!!
しかし本題に入ってからは登場人物が多くてゴチャゴチャしてて(その分最後の宏美に収斂していく様は気持ち良かったけど)、話の大半が刑事さんの捜査の話だったから疲れた…あんまり捜査をしている話は好きじゃないのです。何かある度にストーリーの整理役になってくれるのは分かるんだけどあんな分厚い本でちょくちょく出られちゃめんどくさいのです。京極さんのはもっと違う蘊蓄とか内面世界の唯一さを読んでる時が楽しい。…邪魅…綺麗な名前だな邪魅。(未練たっぷり)陰摩羅鬼、邪魅、鵺と格好良い妖怪が続きますね。ウフフ。
珍しく榎さんが出てこないで最後宏美がネチネチ言ってる時は「このダメ男!」と責任ないのに罵ったものですが、いざ颯爽と出てくると「榎さぁぁぁん!!!」って。なんだこの人こんな格好よかったのか。(好みじゃないけど)
そんな事言って郷島さんは大好きです!
素敵公安。何これハードボイルド?秋彦と面識あるみたいだしまた裏方で出てきてくれないかなぁ!
同じ島でも堂島とは大違いだAHO大佐め。郷島さんと里村先生の会話が聞きたいです個人的に。